顔を上げると外は既に明るくなってきていて、柔らかい日光が窓辺のカーテンを照らし揺らしていた。
そんなことが先週末にあったんだ。
俺はもう40過ぎのおっさんだが、ゲーム好きのおっさんでもある。
以前から気になり注目していたタイトル『OMORI』を金曜の夜から始めて、土曜は一日中。
するとだいぶ進められて、ちょうど日曜の5時前ほどにクリアしたんだ。
先に言っておくがOMORIは非常に素晴らしい作品だったことには間違いない。
俺はいい歳して他に碌な趣味もないのでこの歳になっても遊ぶゲームの数は多いんだが、その中でもたまに「これは全人類がやるべきゲームだな」と思えるレベルのゲームが年に二本か三本ぐらいあったりする。
そして今回『OMORI』は、その内の一本に間違いなく入るゲームだ。それほどの称賛に値する作品であるのは間違いなく、「これは全人類がやるべきゲームだな」という評価も決して誇張ではない。
内容に関してはネタバレ厳禁の作品なので伏せるが、とにかく本当に面白いゲームなので多くの人にやってみてほしい。
俺がこのゲームをクリアしたとき、ちょうど早朝5時前で、既に日は昇り、雲はなく、窓を開ければまだ爽やかさの残る涼しい風がカーテンを揺らしていた。
空を覗けば青空が広がり、既にじんわりと暑さを感じながらも非常に快くて、あの空は地続きでOMORIの世界につながっているんじゃないかと錯覚させてくれるような、そんな感じの心地のよさがあった。
なんだろうね。これ。名作をクリアした後、気づけば朝で、窓から風が入り込んで、物語の余韻に浸りながらも朝の空気が身体に入ってきて非常に旨いなぁ~って感じる現象。いつか名づけたい。