そしてそのグループの代表として一人分の魂だけが地上に生まれてきて、いろんな経験をして死後その経験をグループに持ち帰って共有するらしい。
この話が本当なら人間が孤独を感じるのも当然だと思った。地上に生まれてくるということは、一番気の合うグループから離れて一人ぼっちでこの辛い世界に来たということだもんね。家族だろうと恋人だろうと一番気の合うグループの仲間じゃない。それが少し寂しいけどホッとする気がした。わかりあえないのも当然だし、むしろ異質な価値観を学ぶために地上で会うことにしたのかな。
「自分はグループを代表してここに派遣されているらしい」と思うと、いろいろ学んだほうがいいんだろうなと感じた。遠い空の上でグループのみんなが私を見守って応援してるのかもしれない。死にたいと思ったこともあるけど、自分一人の人生じゃないなら死ななくてよかったかな。死んでも帰る場所があるんだと思うと安心できるし、温かい気持ちになる。グループの代表者同士で会っているんだと思うと、誰に対してもできる限り誠実でいたいと思うし。
まあ本当のことは死なないとわからないけど、私を励ましてくれる考え方だなと思った。