3か月でマスターする世界史 というNHKの番組がある。高校講座なんかと違って、カルチャー教養番組として作られている。地図を表示して地政学的にこんなふうに領土が広がって又は狭まってと解説してくれて分かりやすい。その中で講師役の人がよく言う話が「地図の範囲ではこんなに広大な領土を制服していたように見えるが、別に厳格に同じ制度で支配していたわけではなく、現地の長に任せていた緩やかな支配だった」という内容。オスマン帝国とか中国の羈縻政策とか。翻って現代社会。世界に数多の国が存在しているも、西側(アメリカ)につくか、対抗するかの2陣営に分かれていて、西側はアメリカ軍を頼って緩やかな統治を受けている。1000年後の世界史の教科書の地図には日本はアメリカの領土として色が塗られているだろう