スキンヘッドに杖をついたポケモンのカツラみたいな先生だった。
松田先生の社会科は他の授業と違って分かりやすく、豆知識もありユーモラスで非常に人気だった。
私が1年生の頃に、その先生は定年退職だったらしい。クラスの女子は「まっちゃん〜さびしぃよぉ〜」とか言っていた。
年度末の期末テストは少しざわついていた。
「なっ?お前アレになった?」
「なったなった!絶対そうだよな!」
私は「ア・ウ・ヨ・タ・ア・ヨ・タ・シ・シ・ア・イ・タ・ケ」の何がそんなに面白いのかと不思議に思っていた。
テスト返却の日、松田先生は「お前ら最後だから簡単だっただろぉ!」と上機嫌だった。
「シ・ヨ・ウ・ネ・ン・ヨ・タ・イ・シ・ヲ・イ・ダ・ケ」!
半分わかれば出来るようにしてやったんだからな、と先生は得意げだったし、生徒もさっすがまっちゃんとか言って笑って、松田先生もおまえら馬鹿だからなーとか笑いながら言っていたのを覚えている
確か私の点数は18点くらいだった気がする
戦争映画とかで犯人を逃すためにちょっとタバコ吸ってくるから待ってろとわざと隙を作ってあげてるのに逃げずに待ってるやつみたいな親近感を感じた
ヨクアタルシイタケ(´・ω・`)
アタシハオバケ(´・ω・`)
昔、模擬試験の全国の上位に チチキトク スグカエレ って名前のやつが載ってたのを思い出した