2023-02-03

 宮城県内の40代女性は、社員20人足らずの小さな事業所で働く。トップ男性は70歳前後で、ほとんどの男性社員が50代以上だ。

 女性社員は3割ほどいるが、「そもそも女性男性と対等な存在として思われていない気がします」。

 女性がそう思わざるを得ないのには、理由がある。

 「これは事務女の子に任せよう」

 「電話に出た女の子がさぁ……」

 おじさん社員たちが、社内外の女性を「女の子」と呼ぶのだ。

 中には、60代のベテランパート女性を「女の子」と呼ぶ役員もいる。

 「営業男の子」とは呼ばないのに。

 仕事内容に性差はなく、あからさまな女性差別を受けることもない。

 だが、そういう呼び方をされるたびに、心の中に汚泥がたまっていくような気分になる。

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