例えば、変な連中が「共産主義のような暴力思想を学校で教えるな!」と騒いだとして、共産党員が「教育の自由の侵害だ!」などと騒いでしまうと、「つまり、教員個人の信念で政治思想を教えようとしているってこと?それって教育基本法第14条2項に反しない?」という反論が成立してしまう。そうなってしまうと、「憲法違反の法律は無効!」のような再反論も流石に厳しい。
ここで共産党員の立場から本当に言いたいことは「少なくとも共産主義は暴力思想ではない」という話なわけで、「共産主義の教育を、教育の自由として認めるべきか否か?」というところに論点がズレ込んでしまうと議論はどんどん間違った方向に進んで行くよね。
とは言え、そうした誤謬の責任が全て「共産党員の反論が雑だから」という点にあるとしてしまうのは非対称なわけで。そもそもが「共産主義は暴力思想」というレッテルを貼った連中こそが諸悪の根源であることも共有されなければいけないわけで。