ウチの会社はかつて色々な新商品を扱い、ことごとく失敗し撤退した過去がある
それでも幾つかの商品は愛好家が居て、10年以上前に買った人が たまにアフターサービスを求めて 事務所に電話してくる。 当然、それを扱っていた部署は解散し アフターケアなんて出来ない状態だから 電話が掛かって来るとたらい回しのオンパレードになる
結局、事務方をやってる俺のところにお鉢が回ってくるのだが、対処の方法は決まっていて 最終的な対処は製造メーカーのお客様窓口を案内するだけなのだ。 だから、電話を掛けてきた来たお客さんの素性や住所・氏名・電話番号や購入した機種名などを伝えてくれれば、製造メーカーに受け渡す際にスムーズな対応が出来るのだけど、電話を受けた人はたいてい
『なんか昔ウチの会社が売っていた製品を買ったお客さんらしい』
『声の感じから面倒くさそうな感じの人だ』
「住所とか機種名とかは?」
『聞いてない』
死ね!
小学生でも、もうすこしマシな電話応対が出来ると思うが 面倒な仕事からとにかく逃げてきた還暦寸前 営業事務のオバさん達のなれの果てである。