2022-10-29

才能にあぐらをかいて生きていきたい人生だった

子供の頃からなんとなく、私に才能がありさえすれば、他人は、その才能を自分のために使ってもらおうと、

私に対して頭を下げ、金品やら名誉やらを差し出すものだと思っていた。

しかしながら、実際にはそうではなかった。

私は、ある分野のスペシャリストの中堅どころとなることができ、ある意味では、才能を花開かせたとも言えるのだけれど、

芸術音楽などの唯一無二の才能とは異なり、同程度の才能を持つ人間は多数居て、その競争に打ち勝つ必要があった。

その点では、才能なんてのは、昔思っていたような、あぐらをかかせるための打ち出の小槌なんかではなく、

戦場に駆り立たせるきっかけとなる多少強い武器のようなものなのだと思えるようになった。

才能を使って、斬った張ったの世界で戦わなくてはいけなくなった。

まあ、才能の本質がどちらであるしろ、私はもはや、才能というもの無しに社会で生きていけなくなったわけだが、

子供の頃、私が才能に対して感じていた素朴なプラスイメージは完全に崩れ去った。

しろ、よくもこんな才能なんかを与えやがって!この才能のせいで今日今日とて苦労するんだ!と、

そのありふれたレベルの才能に苛まれる日も少なくない。

  • 努力って結局は才能を道具として使うためのエンジンでしかなくて 才能がなければ頑張っても低賃金で人から認められないんですよね

  • 才能は過程の中で発揮される能力なんだから、能力の本質を見極めてどの分野で生かせるか分析すれば別の分野でも活躍しようと思えば活躍できるでしょ まあ、時間的な手遅れはあるか...

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