歴史に学ぶ、というのはそんな簡単ではないと思う。そもそも、現在が本当にその歴史と同じ状況なのか?ということをまず考えなくちゃいけない。
かつてヨーロッパがヒトラーのズデーテン地方併合を黙認したのも、「歴史に学んだ」(そっちの方がうまく収まると考えた)からであり、結果的にそれは悪手だった(と政治学の教科書に書いてあった気もするが詳細はよく覚えとらん)
卑近な例で恐縮だが「歴史に学ぶ」といえるのは、次のようなミクロなレベルのものくらいしかないのではないか。
例えば、夏目漱石の時代は「小説なんて読んだらバカになる」と言われ、彼の小説も蔑まれていたと聞く。
今は「なろう小説」や「異世界転生もの」が盛んにバカにされているけども、それははたして正当な評価なのだろうか?自分も人間のよくある「新しいものをバカにする」習性にハマっているだけという可能性を考えると、簡単にバカにはできないように思える。