アラフィフ女。小さいころから自分の意志で選ぶところをだいたい親に決められてきた。
些細なことから将来のあるべき姿まで、例えば子どものころおやつを買いに行くと、自分では決めさせてもらえない。
これを食べなさい、と陳列された棚の中から親が食べさせたいものを選ぶ。
本にしてもそう。TVにしてもそう。服にしてもそう。これを読みなさい、これを見なさい、これを着なさい。いつでも親が選んだものを与えられていた。
自分で選ぶのを許されたのはごくたまに行くレストランのメニューぐらいだろうか。
常に自分に決定権はなかった。
将来についてもそうだ。専業主婦だった母親はインテリ職のお金持ちと結婚していいお嫁さんになりなさい、と言った。まだ家事手伝いがふつうに職業としてステータスだった時代だからその感覚で言ったんだろう。
そうやって育った自分は思春期にだいぶ反抗したものの親の呪縛からは完全に逃れられなかった。未だに自分がどうしたいのかわからなくなる時がある。
でどうせ既婚なんだろ 無能にはその生き方で合ってたんじゃん