概ね同意するが、
結局この一件の問題点は抗議内容の不当さだけにあって、
ある表現を、「差別だ」「人権侵害だ」と批判する行為は、事実上の表現規制だよ。
憲法上の表現の自由は、「他人の人権を侵害しない限りにおいて」認められているわけで、
そこで「人権侵害だ!」と叫ぶ行為は、その表現が表現の自由で守られる範疇を超えているという主張になる。
もちろん差別だ人権侵害だという声を上げる行為自体は否定されるものではないが、
だからこそ、差別や人権侵害を含ませた批判は、きちんと論拠を明確に、そして慎重に行う必要がある。
それが権力勾配を前提とすると、今回のフェミ議連のように、 表現の生死を問う議論において必要となる緊張感や慎重さが、完全に緩んでしまうわけ。