小山田某の謝罪文とやらを受け入れられない理由は(自分の中では)明らかで、それは彼が現在の罪を認めていないからだ。
彼本人も彼を擁護する者たちの言い分も一貫して「現在の彼は正しい倫理観を持ち過去を十分反省している」というものだが、要するにそこが納得できない。
いじめ被害者の未来(=つまり現在)を破壊した事を本当に後悔し、責任を感じているなら、言葉では何の取り返しもつかない事はすぐに解るはずだ。
"過去の私は未熟で~" と過去過去というが、今の自分はどうなんだ。
責任を感じるといいつつ言葉の謝罪によってその責任を反故にしようとしている自分は?
あまつさえ "長らく罪悪感を感じてきた" などと半ば被害者面じゃないか。
パラリンピックに関わることに決めた経緯にしても、まるで炎上前から自分の罪に向き合ってきたかのような書きぶり。"愚かな自己保身でスルーし続けた" にもかかわらず。
いじめ被害者の過去に埋められた地雷を撤去しないまま現在に至っている事、その地雷は過去だけでなく現在も、未来も破壊しうる事に対して "責任を感じる" などという言葉で何が救われるというのか?
"自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかった"事を保身だと言う割には謝罪だけして経緯の説明をしないのはなぜか?
結局彼が現在の自分に認めている罪は「自己保身」「ファンへの不誠実」だけで、しかも自己保身については舌の根も乾かない謝罪文の上ですでに保身に走っているようにしか見えない。
何度読んで納得できない事だらけで、この謝罪をもって禊、なんて到底受け入れる気にはなれなかった。