同世代でサブカル趣味はなかったけどなんかわかる。「優等生や真面目に社会に反抗する奴と思われるのがすげー嫌」というのが90年代の雰囲気で、小山田にとっては、そういう「俺は真面目優等生じゃない、学生時代は結構悪かった」というアピールをするためのエピソードの一つにしかすぎなかっったんだろう。
多分当時読んでたら、「ひどいやつだな」とは思ったと思うけど、それでアーティストとしての評価が下がるということはなかったと思う。むしろ「いじめられていた」という告白の方が「カッコ悪い」という印象になったんじゃないかな。
当時のテレビはとんねるずとダウンタウンが席巻していたけど、ほぼ学校でのいじめをバラエティ化したもので、いじめが悪いという建前こそ一応あったものの、その意識は現在よりもはるかに弱かった。今テレビがつまんなくなったというけど、90年代には絶対に戻っちゃダメだと強く思う。