10年前まで腐女子の間で逆カプ論争なんて無かった。見掛ける場もない。2chの愚痴スレで見掛けるくらいだ。友人が逆カプでも「そうなんだね」とさらりと流すような時代だった。確かに「ABかと思ったらBAでがっかりした」と言われて落ち込む作家は確かに昔からよく見かけたので存在はしたのだろうけれど一般には可視化されてはいなかった。
個人サイトの流行、同人即売会の一般化、Pixivの流行、どれを取ってもROM側が逆カプと対面することは少なかった。注意書きなく当たったとしてもそれをぶつける相手もいないため自分で自分を軽率だったと叱るしかない。それがTwitterの発展で『共感』を呼んで逆カプ論争に発展した。それまではずっと腐女子はお互いに棲み分けできていたのだ。
リバ好きの自分にはどうしてこんなことになったんだろうなと思う。昔は男女カプ好きの方が余程血の気が多かった印象がある。るろ剣ヒロイン争い筆頭に凄まじい殺意で互いのカプを非難していたあの時代、BLは平和だな〜なんて思っていたはずなのにな。
きみはBL時代じゃなくてやおい時代の人なんじゃないのか?