2021-03-28

自分状態をわかってくれない、妻だったら説明しなくてもわかってくれるはずだ、自分が正しいという現実をそのまま信じてくれてもいいはずだ……というように、彼らは、思い通りにならないのは妻のせいなのだ、と考える。

こうして、「妻が思い通りになってくれない」という被害者意識からDV(殴ったり、怒鳴ったり、家具破壊したり、妻を貶めるなど)は生まれるのだ。

北米DV加害者プログラムに参加する男性では、妻に対する嫉妬DVの引き金になっている例が多く、この点で日本とは異なっている。

日本では、妻が他の男性に惹かれるなどと考えもしない例が多い。極言すれば、日本男性は妻を女性としてではなく、「自分をわかってくれる存在=母」としてとらえているのではないか

母への依存だとすればわかりやすいが、実際にはもっと入り組んでいる。「命令しながら依存する」のであり、「威張りながら甘える」と言い換えてもいい。

そして、彼らは、妻に対して受動であるなどと思ってもみないのである。まして被害者意識を抱いているとも思わず、ただひたすら「思い通りにならない」ことに怒っているだけなのだ

このように日本DVにおいて、依存支配は表裏一体である

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