2020-12-17

本のカバーを即座に捨てられる人間になりたい

大学生の時、友人が書店で購入したばかりの、新品の参考書を開く前にカバーを取り去り、捨てているのを見て驚愕した。

なんでそんなことするのかと尋ねると「だって邪魔だし」とのこと。

かに参考書を広げるときカバーって何かとうっとうしいし、実用上何も困らない訳で、一理あるかもしれない。

見た目は綺麗だが、それだけである

彼にとってカバーとは何の価値もない、バナナの皮と同じようなものなのだとその時理解した。

思えば彼は、講義中はつまらいからと寝ているが、テスト前だけささっと勉強してそれなりの得点をたたき出すような人間だった。

まり、取捨選択判断が早く正確なのだ

何かと非効率で、要領の悪い私はたまに彼のことを思い出す。

彼のように、本のカバーを即座に捨てられる人間になりたい。

参考書じゃなくて文庫本だったらカバーも含めて作品だろ!という気もするが、彼はどうしているのだろう…)

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