緑が基本的には重要な色である、という点に疑いの余地はありません。
しかし、本の装丁の分野ではずいぶん昔から、「緑の表紙は売れない」と言われています。
ヨーロッパ諸国の国旗を見ると、79%が赤を使っているのに対し、緑はわずか16%にしか過ぎません。
衣装デザイナーたちは、舞台照明の中では緑は不気味に見えることが多い、と言います。
ギャラリーディレクターたちは、よほど注意深く使われていない限り、緑の強い絵は顧客が好まないと報告しています。
どうやらこの問題は、150年前にはすでに認識されており、アッシャー・ブラウン・デュランド(Asher Brown Durand)は、「緑に対する先入観」に関して次のように述べています。
ヨーロッパにおいても緑は不人気