コケたというか(前回までと比較して)共感を得られなかったのではないか、という印象。
「推しの死のショックを他人の二次創作で和らげる」点が到底共感できないことについてはTwitterで散々述べられているので言及しない。
個人的に引っ掛かったポイントが「アンチとしての柚木」である。愚痴垢も作らずヲチスレも覗かない、毒マロも送らなければ剃刀も送らない、最終的には綾城の作品を読んで泣かされてしまいいいねまでくれてしまう柚木はアンチとは呼べない。その上ジャンル内の友人の眼前で綾城を多少disった程度でいちいち凹む柚木はアンチの才能がない。嫉妬でほんの少し病んでいる女にすぎない。仮に行くジャンル行くジャンルで綾城に遭遇して同じ目に何度も遭っても柚木はアンチにはならないだろう。
なお、百合として読んでも、柚木が単なる綾城を持ち上げる材料になってしまっているため(柚木は奮起して手をつけた作品を物語の終わりまでに仕上げることはなかった。この作品をぶつけていればまた違った評価になったはずである。)、増田の同人女お気持ち長文の方がドロドロした百合感情としてクオリティが高い。