重症者数の減少局面で,新規の重症者数を荒く推計するアイデア。
死亡がすべて重症者だとすると,重症者の減少人数から死者数を引いた人数が,回復者である。
死者数と回復者数を足した数よりも,重症者数の変動が小さければ,その数の新規重症者が発生している。
たとえば,6/24は死者が2名いるけど重症者が減っていないので,2名の新規重症者が発生していたと考えられる。
この考え方には欠点があって,新規回復者と新規重症者の両方が発生しているときは,相殺されてしまい過少な数になってしまう。
それでも,上記のように運が良ければ新規重症者の発生を確認できるので,「重症患者が発生していない」というのがデマであることは示せる。
違うアプローチとして。
6/1から昨日まで,死者数は305人から325人に20名増えた。
ECMOネットの報告によればECMO使用174例中ECMO離脱120例(救命率69%),ECMO以外の人工呼吸器545例中軽快362例(救命率66%)。
そこで,重症者の死亡率をとりあえず30%とみると,6/1から昨日までの死者20人に対し,47人くらいの回復者がいる計算になる。
同じ期間に重症者は29人から9人に20人減っているけど,20人が死亡し47人が回復しているのであれば,47人の新規重症患者がいないと計算が合わない。
6/1から昨日までの新規陽性確認者が1292人なので,その47人とすると約3.6%。あるいは,重症化まで数日かかるというから6/30までの新規陽性確認者994人に対する47人をとれば,約4.7%なので,7割のage<40の重症化率が2%で3割のage>40の重症化率>20%,みたいな感じの話からすると,まぁこんなもんかという感じがする。
あるいは,20%重症化2%死亡というデータからすると,死者20人に対する回復者は180人という考え方もできる。ただ,この場合は新規重症患者が160人くらいいる計算になるので,ちょっと多すぎる気がする。
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重症者数の減少局面で,新規の重症者数を荒く推計するアイデア。 重症者は死亡または回復によって減少する。 死亡がすべて重症者だとすると,重症者の減少人数から死者数を引いた人...
カンマ読みづらいよ