「自分の子ども」と「他人の子ども」なら「他人の子ども」の方が数が多いからです。小児性愛者なら「より自分の好みに近い小児」をターゲットにするでしょうが、それが自分の子どもである確率より他人の子どもである確率の方が単純に言えば多いでしょう。なのに、なぜ家庭内加害者は我が子をターゲットにするのか。
たとえば、痴漢加害者についての研究でも言われていますが、常習的な加害者らを突き動かしているのは、一般に考えられるような「性欲」ではなく、歪められた「支配欲」であることが分かっています。従って、彼らはターゲットとして「より性的に自分の好みである被害者」を選ばず、「より支配しやすそうな弱者」を選ぶのです。家庭内で児童が性被害に遭うケースも、これに似ていると考えると分かりやすいのではないですか。彼らが求めているのは性的対象ではなく「自分が好き勝手に蹂躙していい弱者」なのです。というわけで、ポルノとかそういう見当違いの分野をいくら叩いて回っても、それはポルノに偏見のあるあなたがすっとするだけであって、現実の性被害が減るとは私には思えません。