高度成長による人口の都市集中が続いていた、1972年にできた法律。大都市の周辺に、住宅地だけでなく官公庁・医療・教育・商業施設を含めた新都市を建設することを目的としている。
要するに、超大規模の都市計画をするうえでの根拠となる法律で、ニュータウンを作るときの法律である新住宅市街地開発法のグレードアップバージョンなのだが、残念なことにそこまで大規模な都市を作る需要が存在しなかったためか、この法律に基づいた新都市の開発は今のところ一件もない。
施行されて一度も効力を発揮していない法律というのもユニークだ。それと、アニメなんかに出てくる要塞都市を開発するときにも、こうした法整備がなされていたのかと想像するのも、架空地図を作る喜びに似て楽しい。