2019-09-27

夜間大学生人生周回遅れ

どうしたものか、働きながら大学生をしている。

10年前の自分が少しも想像しなかった人生だ。

と、そこまで大げさに言う必要もないが、想像しうる人生からはだいぶ離れている。

専攻は、高校生だった自分がやりたかたことだ。

その点は満足感がある。周縁の科目も、かつてのお勉強とは違い、適度に積極的に取り組めている。

仕事も、専攻とは少しずれているものだが、そこそこの調子だ。

割と順調な社会人大学生と言える。

しかし、欲望というもの天井知らずで、もっともっとと私を急かす。

急かされた時の反応は二つ。

ひとつは、今のペースで順調から外れないようにする。

ふたつは、10年前にこの専攻に来ていれば今頃は違ったはずだという自分への無意味な期待。

ふたつめは特に厄介で、根が後ろ向きに育ってしまった私はそれに陥ると抜け出すのに時間がかかる。

夜間大学に行く程度の行動力はある故、10年前のまだ未熟だった自分の弔い合戦を始めてしまったりする。

あの時の自分は一度死んだのだろうか。それとも私が殺したのだろうか。

順調とは真逆の、自分の形を保つことで精一杯だった自分は、殺されてしまったのだろうか。

今の自分は産まれ直したものかもしれない。

どうしたもんかねえ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん