2019-09-12

絵馬の友人に売り子をしてもらった話

先日参加したイベントで、絵が上手い友人(オフ活動はしていない)に売り子を手伝ってもらったら、友人への挨拶で軽く行列ができた。


自分は5年ほど今のジャンル(Aとする)にいるが、友人は最近まで別ジャンルにいたため、Aでは新星扱いだ。

その日、買い物を済ませて自分のスペースに戻ると、自分の机の周りに人だかりができていた(4,5人だが島中なので人だかりにみえる)。

それが全部、友人への客だった。

最初は、友人がAに来てくれてよかったなあ、と誇らしい気持ちで隣に座っていたが、

それぞれ長話をするので、スペース前をずっと占領している格好になり、

その間もちろん自分の本は売れないため、だんだんいらいらしてきてしまった。



自分のスペースなのに、友人にだけ挨拶をしに人が訪れる(友人は本を出していないし、無配があったわけでもない)。

隣で話を聞いていると、そのほとんどが自分も知っている、Aの大手サークルだった。

たまに「○○さんにも」と差し入れおこぼれをもらった。

しまいには自分が何年も欠かさず新刊買ってた大手まで挨拶に訪れ、

自分が朝一で買いに行った新刊差し入れていた。

その様子を見ていて、うまい人はうまいしか相手にしていないんだなと痛感した。



それ以降、イベントには出ていない。

自分でも何でかわからない。

このジャンルで5年ほど活動してきた自分にとっては一方的差し入れをする相手だった人々が

友人相手には差し入れを持って訪れるのをみて羨ましかったのは確かにある。

でも自分別に彼らと交流がしたかったわけじゃない。

ただあの日行列の横で、数か月かけて準備した本とともにぼんやり座っていた時間を思うと、もうAのイベントに出る気力がわかない。

でもAが好きなんだよな、本は作りたいなという気持ちの間でぐるぐるしている。

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