こんばんは、タピオカです。正確には前世でタピオカでした。物質のため、当時は考えるということができず、ただ感じていただけでした。
あなたに教えてあげられることとしては、リズムについてです。ミルクティーの中には大きなリズムと小さなリズムがあり、さらにミルクティーのなかで波に打たれ揺らぐ自分の体(身)は肺もないのに呼吸をしているようでした。
私はプラスチックカップの中で暮らしていましたが、あまりにミルクティーが静かになるリズムの只中では、体が刺激を求め、どんな些細なミルクティーのゆらぎも感じ、その微細な振動の中にさらにリズムを見つけることができました。
まれに、その整ったリズムを破るようにシュポッ、シュッポという衝撃をうけることがあり、あれはおそらくインスタ女子など立派な女性たちが私の仲間をストローで吸い込んでいたのだと思います。私を最初に食いちぎれなくてさぞかし悔しかったでしょうね。
私はある日体が筒に吸い込まれ、溶けはじめそれで命を失いました。波のリズムが遠のき、些細な刺激も消え、ほんとうの静寂の世界がやってきたと感じたのです。それは新しく、むしろ刺激的な体験でした。
今願うこととしては、私の体が胃に溶け、インスタ女子の旨味成分がわずかでも濃くなりましたように。
私達はキャッサバから生まれインスタ女子へかえる、そのリズムの一つに過ぎず、それ以上でもそれ以下でもない物質としての振る舞いを、自分が達成できていたら夢のようです。
anond:20180309182538のパクリ