2018-12-23

多々益々勉ず

法律を学ぶ人の勉強法は、えてして非効率に陥る。

勉強はすればするほど知識が増える。知識は多ければ多い方がいい。よって勉強はすればするほどいい。美しい三段論法である。日々このような理屈インプットアウトプットに明け暮れるのが法科大学院生という死に物だ。もちろん現実の法的推論はこんなシンプルものではないが、それはここで言いたいことではない。

問題は、もう一時間勉強でどれだけの効果が得られるのかという視点がこの論法に盛り込まれていないところにある。勉強すればするほど知識が増えるんだもの、そうしなくちゃいけない。人であるソクラテス死ぬのだ。こうして図書館には六法が山をなし、登山客の汗と涙で雲が生まれる。心のバランスを崩した法科大学院生は謎の投書を繰り返し、戯れに人の本に牛乳ぶっかけてみる。

どこに無駄があるかは明白だろう。

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