2018-10-23

失敗したくない病

最近小売業はなかなか厳しいと言われてるけれども、個人的にはあらゆる消費に対して微妙ケチになっているかもしれない。前は欲しいものがあったらイヤッホウ的に買っていたけど、失敗したこと記憶の蓄積が閾値を超えたみたいで、もういいやっていう風になる。行きたいコンサートはあるけれども、「マニアしか知らない曲ばっかりだったら乗れないかも」「好きな曲をやってくれなかったらお楽しみどころがまるでないかも」という、失敗したくない感が先行して、ズルズルしているうちに時機を逃す。この現象があらゆる消費に対して出てくるので、「失敗したくない病」と名付けた。失敗したくないとは、幻滅したくないということ。ちなみに、これ以上幻滅したくないので、芸能人の類に夢や憧れを抱くのもやめた。ちょっと素敵な人がいても、深入りしないで遠巻きに眺めることにした。そうすれば、嫌な部分を見てがっかりしたり、冷たくされて心を痛めたり、他の異性と仲良くしている様子に密かに苦しんだり、ということがないから。そういうわけで、今、幻滅と失敗をできる限り回避していると思うけれども、案の定、そんな生活あるいは人生ウキウキ熱狂無関係で、ただ灰色一色の荒涼とした風景になってしまった。門扉に雀の網を張るなんとか、という詩を思い出した。

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