夢の中で、俺は妊娠していた。強烈なビール腹のように腹が膨れ上がって、兎にも角にも怖かったしfグロテスクだった。
妊娠のきっかけは、酔ってどっかの知らない女とセックスしたことだと覚えていた。いやなんで男が妊娠するんだよ!と俺は周囲に訴えたが、コイツ何言ってんだ?マタニティブルーか?という感じで取り合ってもらえなかった。せめて出産の痛みに耐えられないから、無痛か和痛にしてくれ!と医者に訴えたら、無痛と和痛の麻酔の量は一ミリリットルしか変わりませんよと馬鹿にされ(※当然だが事実とは異なる)、なぜか自然に産むことに決定された。孤独感がすごかったし、絶望感がやばかった。こんなものいらねえ、妊娠なんかしたくねえ、階段から落ちて流産すればいいのでは?とか鬱になってるんだが、一方でこの子供を守らなきゃとか思ってる自分もいた。妊娠は嫌だ、妊娠する前に戻りたい、なぜ妊娠なんかしてしまったんだと悶々としてるところで、散歩に行きたい犬に起こされた。当然だが俺は妊娠していなくて、マジで泣きそうなくらいホッとした。