林さんは今年4月、ある婚活サイトで、一人の女性が発信したプロフィールを見て心を引かれ、微信(ウィーチャット、WeChat)に登録してこの女性とチャットを始めた。相手の性格はとても優しく、きちんと職に就いているいることが分かり、すぐに意気投合。交際を始めることにした。
「ダーリン、何か食べたいわ、買ってくれる?」
「いますぐ会いたいわ。でも電車の切符を買うお金が足りないの」
「気に入った服を見つけたの。でもちょっと高いの」
林さんはこの相手が運命の人だと感じ、この「彼女」が金をねだってきても断らず、ウィーチャットの「お年玉(少額送金機能)」や「お財布(高額送金機能)」を使って送金した。林さんは金がなくなると、「彼女」を喜ばすために、借金をしてまで送金をするようになった。
知り合ってからのわずかひと月で、「彼女」は林さんから1万6000元(約27万円)をだまし取り、ブロックされてから林さんはようやく、自分がだまされたと気づいた。