嗚呼この世に寿命の移転システムがないことを本当に恨めしく思う
日々要介護の病状が悪化していく親と、介護離職で貧困の中その世話に勤しむ中年の未婚の子
いよいよ救いがたくなり、このままだと親子共倒れは避けられない境遇であるならば、
親御さんに安息をもたらし、せめてお子さんだけでも寿命の移転を経て再起させてあげることができるようになればいいのに
これは姥捨て山の発想ではなく、年齢だけを基準にする必要はない
たとえばクライシスの世代の中で、望むような結婚も就職もできず、ボロボロで疲れ果てた人には、希望があれば永遠の休息を与えるのもやむなしと思う
一方の高齢者の中には、例えば作家や漫画家、研究者など、創作意欲の炎を燃やし続けるも、ただ肉体のみが物理的に朽ち果てようとする人がいる