美術に縁のない人、そう私のような者たち。
自分もそう思っていた。
大抵は白い紙に描いていくことを考えれば、白を表現したいなら、面倒くさがりは塗らないで済ませることもある。そう私のような。
几帳面な気分の時は塗ることもあるが。
画用紙やスケッチブックが色付きなら、なんとか雲を描くなどの用途はあるか。
そんな程度の考えだ。
色鉛筆は重ね塗り前提の、道具だ。
要するに、絵の具と同じだ。
ピンクの花を描きたいとき、すでに持っている桃色をそのまま使ってもいいが、ここで一工夫できる。
これで少し違ったピンクが一つできる。
こうやって塗るために白はあったらしかった。
これは白に限ったことではなく、あらゆる色も同じ。
紫も赤を塗ってから青を重ねる。
持っている紫の鉛筆とはまた違った風味になる。
芯に重ねた色が残ってしまうので、しょっちゅう削ることになる。
尖らせて立てたときと、横滑りさせたときの、色の濃さの違いも面白い。
ただの白い花もよくよくみれば白一色じゃないことがわかる。
意外に奥が深い。
それはともかく、とても色の幅が広がって面白いので、年甲斐もなく夢中になる。
このまま絵を本格的に描くのも面白そうだ。
自分はまだ色鉛筆としか縁がないが、他の画材も白があるなら、きっと化ける要素があるんじゃないかな?
素人だと、実際にやるまで知らないままだったな。そう私のような。
で、その白を使った絵は1000万円くらいで売れるのかい?
塗り絵じゃなくて絵を描くなら今度はちょっと良い紙を試してみるといいよ。 ポストカードサイズから買える。水彩紙とか、紙目があるのとか。 色鉛筆自体も一本から試せるから違うの...