・国民国家における義務教育の目的の一つは「国民」という虚構をなるだけ多くの人に信じこませること。
・日本の場合、ただの人間を「日本人」にすること。
・「日本人」としてのアイデンティを強固にする上で、古文は有効。なぜなら、日本の古典を読むことで、「日本人」が一千年以上前から存在すると感じられ、その一部になることの喜びが増すから。
・従って、古文の学習を受験を通して強制することは、「日本人」を作るために有用。
・実際、義務教育で古典を強制的に読ませるのは外の国でもある話(イギリスにおけるシェークスピア、イタリアにおけるダンテ)。
・逆に言うと、漢文は中国の古典なので、国民国家からの観点では、その有用性は薄い。
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