お歳暮や、差し入れなんかでもらう、きれいな缶に入ったクッキーが好きだ。
贈り物ですよ、と言わんばかりに主張の強いものだからかもしれない。
思い出すたびきれいだなぁと思い、デパ地下を覗いてみたり、アマゾンを眺めてしまう。
缶入りのクッキー、それだけで幸せをぎゅっと集めたものを眺めている気分になるので、お手軽に幸せな気持ちになるのだ。
そうしてたまに頂いた際、百貨店やお店で包んでくれている、きれいなラッピングを開ける時、ものすごく慎重になる。
艶のある赤や青、金のリボンはそっとほどく。
セロハンで留められた包装紙をぺりぺりと剥がし、これも丁寧に折りたたむ。
私は後で眺めたり、ブックカバーにしたり後で色々と遊ぶために、リボンなんかは取っておきたいタイプだ。
缶は四角いのが好みだけど、楕円形や、資生堂みたいな八角形もいい。色はどれも素敵だ。紺や白、赤に黄色。お店のカラーがあってどれもいい。
開けた中身のクッキーの、赤いジャムが真ん中に乗っているもの、ナッツが混ぜられているもの、チョコレート色のもの、バター色のもの、粉糖がたっぷりかかっているもの、様々なものがきれいに区切られて並べられている光景はセロトニンがどばどば出てくる。多分目もとろけている。