これだけ娯楽が増えた時代に特定の得意ジャンルを持っていない奴はもうオタクとして信用できる存在ではない。
なんでも読むと自称するビブリオマニアは売れている本しか読まない。
なんでも遊ぶと自称するゲーマーは誰もが知ってるゲームしかプレイしてない。
なんでも見ると自称するアニメオタクは皆が見てるアニメしか見てない。
それが悪いとは言わない。
一人の人間としてオタクとして人生を楽しんでいる事を嗤ったりはしない。
だけど「オタクとして信用」することはしない。
「オタクとして信用」出来るのは、自分が絶対的に得意とするジャンルや作品を持っている奴だけだ。
あるジャンルを語る時にその周辺ジャンル果ては様々な芸術と学問と教養と経験を必要とするのは事実であるが、だからといって器用貧乏では仕方がない。
昔は今よりも娯楽がとぼしかったために「オタク系全般が得意ジャンルで、その中では漫画に比較的詳しいです」で問題なかった。
今は駄目だ。
漫画なんて括りじゃ広すぎて薄すぎる浅すぎる。
「オタクとして信用」に値する知見も造詣もその深さでは掘り当てられない。
そうかなあ? ハマっている作品が何故面白いのかを説明できたり、批評できる能力が必要なんじゃないの?