航空機の安全率は基本1.5だよ。ただし全体に安全率掛けた値は終極荷重という永続的でない(三秒耐久)値として設定されているので、永続的な負荷としての安全率はもっと低い。そしてこの安全率、設計上のばらつきではなく、機体挙動での想定以上の負荷(たとえば設計限界を超えた乱気流に当たってしまったとき)を分解しないで切り抜けるためのものなので、静的な安全率では1.3以下と考えて良いかもしれない。
じゃあ材料のばらつきは、というと普通は材料の静強度・疲労強度なんかは3-Basis(A値、B値、S値)といわれる実測値から統計処理した数値を使う。
これらの値はロット間ばらつきを内包するため、10ロット以上の実測値の平均・重心を取って設定する。これらのアフターデータ、ロット履歴なども同時に加工メーカーに納入してた(昔は)。
おそらく今はもっと難しく、Al/Al-Li/Ti合金は熱処理・成形終えた後の状態で納品してるのもけっこうあるんじゃないかと思う。すると上で書いた値の大半は材料メーカー内だけで管理してることになるので、これらのデータを書き換えてるとなると真面目に問題になる。さすがに書き換えの幅が酷いことはないと信じたいけど。
なんでこんな記事を書こうかと思ったかと言うと、公式のリリースでは引張試験などについての説明がなく、何の知識もなかったら何言ってるかさえ読み取れないだろうと思ったから。 h...
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アメリカを始めとした諸外国にいくら賠償しないといけないのかが気になる
違う合金にするって、スゴすぎ。
そうかアルミだったなこれ やばすぎ
スカイツリー近くに住んでるから心配してます・・・ 地震で倒壊とかしないんだろうか・・・
東日本大震災で大丈夫だったんだから首都直下型地震とかでもないかぎり大丈夫でしょ
なぜ神戸製鋼問題で微量合金添加量の改ざんが問題なのか説明する. そもそも材料というのは, 周期表にある鉄, アルミ, 銅, マグネシウムなどの元素に対し, ある程度の添加元素を加え, ...
そうそう、ニュースリリース読んで駄目すぎて笑ってしまったのが本件不適合製品④で、「引張特性の一部を書き換えたりした」他に「測定していない微量合金成分値を入力」したと書...