2017-07-13

昔、工場ライン作業で認められた話

若い頃、とある食品工場ライン作業派遣アルバイトをしていた。

そこはパートのおばちゃん達が仕切っているような職場だった。

おばちゃん達は派遣バイトに「あなた、これやって、あなたはこれ。」とテキパキと指示を出していた。

僕は指示通りにキチンと仕事をした。

人手が足りない時は、自分の持ち場が終わったら積極的に「手伝えることありますか?」と聞いて作業を手伝った。同時に出来る場合はその旨を伝えてテキパキとこなした。

ある日、パートのおばちゃんの代表の人が他のおばちゃん達に話していた。

「あの子仕事出来るから。」

僕のことだと言うのはすぐにわかった。

すごい嬉しかった。

自分のやっていることが認められたことがとても嬉しかった。

後にも先にもあのように褒められたことは一度もない。

今でもあの時のおばちゃんが言ってくれたシーンを思い出す。

大人になってから褒められることはない。

自信喪失自己否定なんか日常茶飯事、というか、恒常的に鬱気味である

そんな時、ふとあのおばちゃんの言葉を思い出す時がある。

あの言葉で何とか今も人生を踏みとどまっている感じがする。

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