ライブや舞台や映画を観に行くのが好きだ。でも楽しかった余韻に浸ってネットで感想を探していると「私は◯回しか観ていないのですが」みたいな文にちょくちょく出くわす。
そして凹む。
自分よりも多い回数を「しか」って表現されると立場がない。1回しか参加してなくても嬉々として感想を書き連ねていた私、もしかしてヒンシュクを買っていたのか。
同じものを複数回観ることは私にもある。理由は様々。おもしろくて買い足したり、友人がチケットを譲ってくれたり、前売り特典が複数あったり。売れ行きが不調のようなのでお情けで買い足す、という作品の評価に直接関係のない複数回もある。
このところ趣味全般において回数や課金でぶん殴る文化が浸透しすぎてて、それが前提の言い回しが多いように感じられる。
お金を払う=敬意を払う。評価の手段としては最高だと理解してはいるものの、それをうまく飲み込めない自分がいる。何十回も観に行ける経済的余裕がなくて僻んでいるだけとも言える。