「最新テクノロジーのフィクションへの導入」という観点で作品をジャッジすると、SAOの劇場版の方が『ひるね姫』より全然よかったと思うんだよな。『ひるね姫』のタブレットとSNS関連の描写にしろ、車の自動運転にしろ、なんかこー、表層的というか。日経ビジネスのIT特集とか一生懸命読んでる人の精一杯の想像力って感じ。
もともと俺、神山健治のそのへんへの取り組みって、攻殻SACの「笑い男」以降、まったく冴えてないと思ってるのだが。『東のエデン』で描かれたITベンチャーとかネットの描写って、あの段階でかなり古かったわけで。
まあ、SAOの現実とフィクションの重ね合わせがとても魅力的だったのは、俺が東京住みで、どこもかしこも複数回行ったことのある場所だったことによるバイアスもあるのかもしれんけども。