真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
それは手の甲か、平かで変わってくるな。
手の甲なら、それは君が自分の鼻くその処理に困ったときの数だ。
だからといって食べるんじゃないぞ。
それは君が家に貼ったシールの数だ。
厳密に言えばなかったことになる。
これは今まで隠れていた鼻毛の長さに驚いた数だ。
指の間に数字が浮かび上がった場合は、陰毛を引っ張った時に一度に抜けた数の最大値だ。
爪に数字が浮かび上がった場合はレシートを使えば綺麗に落とせるぞ。
構わない。
もちろん、私が不真面目だとか薄情だからということではなくて、他の人に尋ねても本質的には同じだ。
今日の夕飯の献立を考えるのと、どこの馬の骨とも分からない者の身の上話について考えるのと、どっちが大切かなんて考えるまでもない。
君だって、誰もが書けて誰もが見れる場所にいる人間かも分からない者たちに、人生を委ねようとは思わないだろ?
ああ、だが誤解しないでくれ、人の話を聞いていないときにやる指のささくれを気にする行為よりは遥かに有意義だとは思っているから。