2017-02-04

両親の離婚について

私の両親は仲がとても悪かった。

母にとって、父は敵だった。

母は、私と妹を「自分の味方」=「父の敵」にしたがった。

私たちに父のことを悪く言い続け、結果、妹は父とはもう関わらないと決めた。

私は、父のことも、母のことも、どうしても嫌いになれず、もうずっと苦しいまままだ。

中学校数学の授業で、『マイナスかけるマイナスプラス』を『敵の敵は味方』、

プラスかけるマイナスマイナス』を『味方の敵は敵』と解説した教師がいた。

その理屈が全く分からない子と、よく分かる子がいて、

私は後者だったのだけど、よく分からない方がずっとしあわせだ。

私が夫とうまくいかないこと話すと、母は「私の時はこうだった」と

父の嫌いだったところ、不仲だった原因を滔々と語ってくれる。

夫とのことで苦しんでいるときに、思い出したくないことを聞かされるのは、つらい。

父の悪口を聞かされるのはつらい。嫌なところもあるけれど、私には大切な父親だ。

私が夫にされた理不尽仕打ちを話すと、母は「父親がいれば、なめられないのに」と悔しがる。

いいえ、私に父親はいますあなたに夫はいなくても、私に父親はいます

親が離婚すると、母親か、父親か、どちらかひとりは消えてしまうのですか。

そんなことないはずだ。母は母だし、父は父だろう。

夫と不仲な私に、自分のもとに帰って来いと母は言う。大切にされているのだと思う。

だけど、私には『味方の敵は敵』と考えることができない。

父のと関係を切った妹は、母とずっと暮らしていくのだと言う。

どちらも選べない私には、結局どこにも居場所がない。

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