二十数年生きてきて初めて身近な人を亡くした。
身近な人の死は誰にでもあるライフイベントで、実際周りの人が身内を亡くして…なんて話はこれまで何回も聞いてきた。身近じゃなくても誰かが死んだ話なんてニュースで毎日のように知っている。
生きとし生けるものすべて死が来ることなんて分かりきっていたのに、実際自分の身近で起こると、その実感が変わるものだなと思った。
なんで生きているのかわからない。地球上の生命がどうして存在するのか、と考えて眠れなくなる。なぜ死ぬのか、って考えて眠れなくなるのは誰しも通る道だと思うけれど、それが更に迫り来ているような気がするのだ。
亡くして日が経てば経つほどそう思うのは頻繁になった。自分の存在がふわふわしてくるというか、この世界…世界ってなんだ?という考えが心の中に漂っている。生きている意味なんて考えても仕方ないのに、思考に空白があるとすぐに浮かび上がってきてしまう。例えば今日も帰り道で暗い空を見て、もし今隕石が落っこちてきたらみんな死ぬな、でもちゃんと生きているから不思議だなぁなんて訳のわからないことを考える。
死にたいわけではない。むしろ死ぬのは前よりもずっと怖くなった。深夜スマホで死ぬのが怖いでググるくらい。ちなみに時間の無駄なのでオススメしない。
身近な人を亡くして変わったこと。生きるとか死ぬとか詮無いことを考えるときに、地に足が付いていない感覚になること。亡くす前の考え方や思考モードには、もう戻れないこと。