8月15日の午後5時半くらいのこと
当直来た
俺はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出したドロッポの後を追いかけて
バッとおきたらアイフォンが俺を轢きずって鳴き叫ぶ
嘘みたいな 尿バックが「嘘じゃないぞ」って 染まってる
顔面蒼白、IVCペシャンコ打診上 鼓音に全て 眩 くらんだ
目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
今は何時?
8月16日の午前3時過ぎ位を指す
やけに 煩 うるさいアイフォンの音覚えていた
でもさぁ、少し不思議だな。
周りの看護士は皆俺を見上げ口を開けていた
落下してきたSPO2がレベルを叩き落としていく
ワザとらしいダイセクションが「MONAじゃないぞ」って嗤ってる
繰り返して何十件。もうとっくに気が付いていたろ。
こんなよくある当直なら結末はきっと1つだけ。
繰り返した患者の向こう。
バッと押しのけ飛び込んだ、瞬間今夜は徹夜になった
実によく在る夏の日のこと。
そんな何かがここで終わった。
目を覚ました8月16日のベッドの上
医者はただ