いまだボランティアは募集していないようだが、現地では早速学生が活躍を始めており、
心強い限りだが、その一方で彼らの存在はまぶしすぎる。目が潰れそうだ。
例えば、もし自分が熊本在住の大学生で、あの時地震に遭ったらどうするか。
逃げてる。間違いなく実家かどっかに逃げてる。
地元の学生は関係あるから何かやっているのだろうし、意識高い学生は関係なくてもやる。
意識高い系のゲスい奴は、これでいいネタができたと内心ほくそ笑んでいるのかもしれないが、
とりあえずやることはやる。
でも、そのどれでもない自分は、正直言って自分の生存が第一である。
「まあしょうがないよ、あんなことがあったら、生きるだけで精一杯なんだから」とみな口では言う。
しかし現実には、面接その他諸々のシステムでもって、動いた彼らは贖われ、
だから、落ち着いた頃には募金活動くらいやるかもしれないが、それとて自発的なものではない。
「えーあの時何もしなかったの」と言われたくないだけなのだ。