ここでいう『釣り』は魚釣りではなくて、ネットの釣りのことな。地引き網のネットじゃないぞ。インターネットのネットな。
インターネットでは毎日のように釣りが行われている。物事を誇張したり、根も葉もないことを書いたり、反感を買うようなことを書いたり。
俺は釣り師にはなれない。なぜなら、良心の呵責が邪魔するからだ。「こんなこと書いちゃマズイだろう」「誰かを傷つけるかも」と思うわけだ。
さらに言えば、俺は自己保身能力が高すぎる。「こんなこと書いたらぺったんこになるまで叩かれそうだ」などと思うのだ。
だから釣り師にはなれない。正直、なりたいと思ったことがない。
一方で、釣り師は頭が良いとも思う。いや、褒めてるんじゃないよ。
でもとにかく頭が良い。コンピュータ的だ。読み手がどんな反応をするか分かっており、なおかつ彼らは「叩かれるのが怖い」という人間的な感情がやや薄めなのだ。ファーストフード店の水増しコーラか、アメリカンコーヒーほどには薄めだと思う。
コンピュータ的な人は時にとんでもない事態(例えば、コテンパンに叩かれたり信頼を失ったり)を引き起こすが、かなり得なこともあるだろう。褒めてるんじゃないよ。
俺の無い物ねだりかもしれないが、彼らは自己保身の感情が薄いことによって色々なことに挑戦でき、可能性を探れるのだ。チャレンジャーだ。バイクでジャ〜ンプくらいのチャレンジャーだ。
褒めてるんじゃな…
ちょっとは褒めてるのかもしれん。
しかし釣りは釣りでもあからさまな誹謗中傷に関しては、チャレンジャーとは言えないだろう。それはバイクでジャンプというよりも、どちらかというと暴走族的。
釣り師は誹謗中傷に関しては釣ったとしか思わないからそりゃ傷つかないだろ。 ところがあいつらは逆に煽り返してやると、舐められたと思って急にキレ始めたりするからな。 結局自分...