そこでは、正義感に溢れた主人公が、自分の知り合いが人質にとられているからという理由でテロリストがビル群を倒壊させるのを容認していた(「やめろー」とか叫んではいた)。毎週敵の巨大ロボや怪獣が現れ、無警戒の一般市民が逃げ惑っていた。
正直、見るのが辛かった。敵の戦闘機が目の前で住宅地を絨毯爆撃しているにもかかわらず、唯一の戦力である特殊戦車の中で夫婦漫才をしている「正義の味方」は、本当に怖い。彼らが感情を持った人間であるとは思えない。こんなの子供に見せていいの?幼稚園児って、他者の理論を獲得して、周りにいる人間は自分と同じような存在なのだ、ということを理解するかしないか、みたいな発達段階だよ?