「俺がオナニーすると雨が降る」
当時かなり好きで萌えてたアニメキャラのポスターを部屋に貼っていた。
初めて1人で遠くの映画館まで見に行き、
普段グッズ方面に小遣いを使いたくない俺が初めて買ってきたものだ。
そのポスターの前にほぼ毎日お菓子をお供えし、数十分ほどしてから食べていた。
心や物を大切にすればなにか返ってくるのではないだろうかと思うほどの信仰童貞脳だった。
我慢しすぎて夢精するほど溜まっていた。
そしてある日、ポスターのキャラを裏切って別のオカズでオナニーし始めた。
夏いうこともあったが、まだ日が明るい時間なのに暗くなっていった。
どんどん近づき大きな雷が何回も鳴り続けた。
実際の時間はわからないが30分か1時間か、ともあれ長く感じた。
雷が止むまで心のなかでごめんなさいと謝り続けた。
何故忘れていたのかという不思議さがあって、
また忘れそうなのでここに記録しておく。
ある種の神秘体験だったわけだな。 民間信仰のたぐいも、案外、 こういう経験から生まれてきたのかもな。