同性カップルでも何でもいいから、とにかく安らげる家が欲しかった。
一人親でも、同性カップルでも、異性カップルでも、とにかく信頼できる大人の元で落ち着いて日々を過ごしたかった。
まともな赤の他人と暮らしてから、初めて「皆で集まってテレビを見る」ことを体験した。
「家に帰る」ことを考えても、頭がぼうっとしなくなった。
小学校の時に実家を出てから、いくつかのお宅でお世話になった。おばさん一人だったり、男友達と住んでる若めの兄ちゃんの家だったり。
出会いに恵まれたこともあって、どの家も居心地が悪いと感じたことはなかった。
子供にとって一番大切なのは「精神的に安定できること」であって、家族の形ではない。
子供が愛されて暖かく育つことが出来るなら、同性カップルに何の問題があるのか。
「家族とはこうあるべき」みたいなの持ち出してる人たちは、さぞ幸福な家庭でお育ちになったんでしょうねえって思ってしまう。