人間、「今選びうる(と思っている)環境の中でもっともマシと思える所にとどまろうとする」んだよね。当たり前だけど。
中退を言い出して反対されて自分の評価が下がるよりは今の方がいい。
中退できたとしてもその後にどうしていいかわからないから今の方がいい。
その後に働くことになるのもイヤだから今の方がいい。
死んでその後に悪口を言われるのもイヤだから今の方がいい。
自分を変える努力も、その結果得られるものより周囲の目の方がずっと気になって重要だから今のままがいい。
これ、一見ぜんぶ周囲人たちのせいで身動き取れなくなってるみたいに見えるけど。
やる前から結果を悪い方に決めつけてるものや、やってみた結果のネガティブな面しか見てないこともあるんじゃないの。
まあ具体的には、何をするにしても人の評価の方が重要だと思っているのが不幸のモトである気がする。
つまり、色々ある中から今の環境を選んでるのも、その環境に自分自身を閉じ込めてるのも、本当は他ならぬ自分なんだよね。
不満を言うのは「取れるべき可能性を封じられたとき」でないと格好悪いよ。
状況を変えなきゃだめだって言ってるんじゃないよ。
今の環境を不満に思ってるのはあなたの意思なんだよってこと。あなたと性格の違う他の人が全く同じ状況になったとして、その人はさして不満に思わず過ごしていくかもしれないよね、ってこと。
だとしたら、持てるエネルギーを今の環境を耐えることに使うか、変えることに使うか、それは誰のせいにもできない自分自身の選択なわけだ。
そう思っていた方が楽になるんじゃないの。