2015-09-05

スポーツ面白

スポーツというものは、本来女子供の見るもので、いわゆる利口な大人が目の色を変えて観戦し、しかもその感想を卓を叩いて論じ合うと云うような性質のものではありません。スポーツを見て、俺もがんばろうだの、尊敬するだのいっている人は、それが冗談ならばまた面白いかもしれませんが、事実そのような振舞いをしたならば、それは気違いも同然です。たとえば家庭で妻が代表戦を見て、夫が仕事に出掛ける前に鏡に向ってネクタイを結びながら、昨日の代表戦はどうだったと聞き、妻が、ロスタイム勝ち越しゴールがよかったわ。夫、チョッキのボタンをはめながら、どんなゴールだったと、馬鹿にしきったような口調でたずねる。妻、興奮しながら、その様子を語り、感動して目を潤ませる。夫、上衣を着て、なるほど、それは面白そうだ。そうして、夫は仕事に出掛け、夜は飲み会に出席し、昨日の代表戦ロスタイムはすごかったらしいね

スポーツというものは、そのように情無いもので、実は、婦女子をだませばそれで大成功。その婦女子をだます手も、色々あって、あるいは謹厳を装い、或いは美貌をほのめかし、あるいは名門の出だと偽り、或いはろくでもない薀蓄を総ざらいにひけらかし、或いは選手の生い立ちの不幸を恥も外聞も無く発表し、それによって女子供シンパシーを買おうとする意図が明白であるにもかかわらず、解説者なんて馬鹿者がいて、それを捧げ奉り、また自分の飯の種にしているんだから、呆れます

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