繁華街の道端でボーっとしていた昼下り、気になる女の子がいた。
こちらに背を向けて歩いていたので、顔は見えない。
ツインテール、制服に腰巻きカーディガン、そして目をひく左手首の包帯は特徴的だが、日曜の繁華街においてはそう目立つ格好ではない。
手首のそれはファッションなのか、それとも本物なのか、メンがヘラっていない私には判別できない。
なんとなく、いわゆるオタサーの姫に適正がありそうだな、と思った。
気が向いたので尾行してみることにした。
10mほど間隔を開け、速度を合わせ、間に人を挟んで歩く。
意外と人間は視線に敏感らしいので、視線を彼女だけに集中しないことに気をつける。
後をつける道中、考えることはもちろん目の前の彼女のことだ。
1人のようだが友達はいるのか、何が目的で繁華街にいるのか、何故日曜に制服を来ているのか、手首の包帯の下はどうなっているのか、答えを勝手に想像しては1人ほくそ笑む。
声をかけて答えを聞くという手段もあるが、路上でのナンパは成功した試しがない。お天道様の下では下卑た考えがよく伝わるのだろう。
尾行の結果は面白くないことに、彼女は真っ直ぐ駅に向かって歩いていき、そのまま改札を通過した。つまらないな。
満たされるものは少なかったが、暇つぶしに付きあってくれた彼女への感謝の気持ちを胸に抱き、こちらも帰路についた。
そういえば、結局最後まで顔を見られなかったな。
ふと振り返ると、鉄道警察がいた。 まで書いてくれ。
http://anond.hatelabo.jp/20150611214015 お前の息子がそう育ちますように