2015-05-26

初めてガールズバーに行った時の事

もう7年位前になる、当時はガールズバーって単語はなかったが女の子とお喋り出来るバーだったのでガールズバーと言った方が今語るにはしっくりくると思う。

そこには社会人になりたての僕と職場の先輩の二人で行った、駅の近くの雑居ビルの2階だったか3階だったかにそのバーはあった。

僕はその頃まで女の子と親しく話した事はあまりなく、またそのバーでも上手く話せなかった。

そこではカラオケを歌う事が出来た、他の人は演歌等の渋い歌を歌っていた、僕はその中でBUMP OF CHICHIKENを歌った、

特別好きとまではいかないけど、僕の少ないレパートリーの中では比較的マシに歌えるバンドの歌だった、

ただあまり上手に歌えなかった、普段カラオケにいかないってのもあるが、人前で歌うってのに慣れていなかった。

歌い終わった後、ガールがBUMP OF CHIKENについて話題を振ってきた、彼女の話はチームの歴史歌手の歌い方等、これがほんとのBUMPファンだと思わせる博識っぷりだった、

当然僕にそんな知識があるわけでもなく、会話はすぐに終わった。

エレベーターで帰る時にガールが見送ってくれた、そのガールは会話したガールとは別の人だったが、僕はその時河川敷をダッシュしたいような衝動に駆られていた。

上手く歌えなかったこと、BUMPにわか好きを自覚した事、そして会話が弾まなかったこと、

僕はそれをエレベーターのドアが閉まった時に大声で歌う事で発散した、

エレベーターの中で1階に着くまでの一人の空間、その中で発散し、ドアが開いたらまた僕は普通の僕に戻るのだ。

ドアが開いた、そこには見送ってくれたはずのガールが目を丸くして立っていた、

エレベーターは動いてなかった、1階を押し忘れていたのだ、

僕は歌うのをやめ、無言で1階を押した。

エレベーターが閉まった、僕はただ無言だった、ドアの向こうではガールの爆笑する声がただ上へ上へと登っていった。

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